今日は充実した１日でした
前から一度は登りたいと考えていた氷壁のルートで
モンブラン・デュ・タキュール北壁の真ん中を直登する
『Contamine Mazeaud』 へ単独で挑んできました
一度も登ったことのない壁を初めて見て単独で挑むのは、周りの人から見れば危険極まりない行為ですが、誰もやらない事だからこそ自分は挑戦したいのです。
350mの氷壁ルートだったのですが、一番の難所は斜度が85度で幅も狭い場所なので雪も積もらないで、カチカチに凍っている氷河の壁だったのですが、ここで事件が起きちゃいました
私は単独で登っているので頼れるのは自分だけ。
ザイル（命綱）につながれている訳ではありませんので、少しでもミスをすれば壁の下で待ち構えている氷河まで一直線なので慎重に登っていたのですが、85度の狭い氷壁を登っている時に上から 「ヒュルヒュル～」 と、打ち上げ花火のような音が聞こえたと思ったら、こぶし大くらいの氷の塊が私に直撃したのです
痛い・・・
直撃する瞬間に頭を下げたので吹き飛ばされることはありませんでしたが、ザックのショルダー部分へ専用ケースに入れておいたデジカメはまともにダメージを受けて、一発で形が変わってしまい二度と電源の入らない状態になってしまいした
私はと言いますとアイスアックス（氷壁専用のピッケル）を放してしまったら壁下までダイビングをする事になってしまいますので、必死にしがみついていたのですがアイスアックスを握っている右手の人差し指と、中指にも氷の塊が激突
こんな恐ろしい場所は早く登ってしまいたかったので痛みをこらえて登りつづけ、その後も頭ではデジカメが壊れたショックが大きくモヤモヤしていましたが、自分が壊れるよりはましだと気持ちを切り替えて、最後まで無事に登りきる事ができました
自宅に帰って負傷した指を見てみたら、通常の1.5倍にボリュームアップしていたので明日はおとなしく病院へ行ってきます・・・。
それと早急に新しいデジカメも買うぞ
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