トゥール・ドュ・モンブラン (前半)


暑くもなく、寒くもなく、ちょっぴり秋を感じる事ができる今のChamonix!!

陽気な天気の中、私は9月3日~6日までユーログループで、シャモニ唯一の日本食レストラン 「SATSUKI」 の店長と一緒に、TMB(トゥール・ドュ・モンブラン)へ行ってきましたよ♪
このコースは名前のとおり、モンブラン山群を一周するのですが全工程で約7日間もかかってしまうので今回は前半の、フランス~イタリアまでの半周だけしてきました。

スタート地点はシャモニより車で約1時間ほど下にある、谷の突きあたり「ノートルダム・ドゥ・ラ・ゴルジュ」から歩き始めます。
1日目はバルム小屋を通り越して、ひたすら登り続けてボンノムのコルも越えて少し歩いた丘にある「クロワ・デュ・ボンノム小屋」に泊まりました。
この山小屋は本当にキレイで、標高2477mに建っているとゆうのに、なんと!?
シャワーまで付いているのです!!
それに私達が泊まった部屋は4人部屋で、個人用のロッカーまで付いていてとっても快適♪
私はすっかりこの山小屋が気に入ってしまいました。

夜ご飯は山小屋の定番メニュー、スープ(薄味だった)・田舎パン・牛肉のワイン煮込み・チョコレートケーキ でした。
私達は山小屋からの夕焼けを眺めながら、他のお客さん達と一緒に苦手な英語で話をして、夕日を肴にワインを飲む!
これぞ山小屋での楽しみ方。

翌日(2日目)は行程が短かったので、朝食もゆっくり食べてから私達が山小屋を一番最後に出発して行きました。
この日はのんびりと山を一つ越えた先にある、谷の中にある小さな山小屋「モッテ小屋」に宿泊。
ここの山小屋は・・・、分かりやすく言えば牛小屋!?
昔ながらの、歴史を感じる事ができる小屋なのです。
広くて長い平屋に、仕切りもなくマットが並んでいるだけ。 もちろん電気なんてありません!
暗くなったら寝ればいい。 明るくなったら起きればいい。 自然のままの生活。
私はこんな生活が大好きです。

夜は食堂で山小屋の女将さんがアコーディオンを弾いてくれて、陽気なフランス人達が音楽に合わせて踊っていましたよ♪
途中から私は外の牧場でワインを飲みながら、ロバ&馬&羊を眺めながら「SATSUKI」の店長・石崎さんと一緒に、熱くお互いの夢を語り合ったのでした・・・。

翌日(3日目)は今までと違って行程が長く、イタリアの「クールマイユール」からシャモニへ向かう最終バス(17時45分)に乗って帰らなくてはいけませんので、朝一番で朝食を済ませて山小屋を出発しました。
小屋から2時間30分程登った所にある「セイニュのコル 2516m」が、フランスとイタリアの国境になっていて、ここからの眺めは絶景!!
いい風が吹いていて、本当にいい気持ち。
みんなこの場所で一息入れてから再出発していくのです。

この場所からは下り道で、約1時間程下った先にTMBでも人気の高い「エリザベッタ小屋」があるのです!!
私達もこの小屋で泊まりたかったのですが、予約がいっぱいで今回は泊まる事が出来ませんでした。
ここの小屋からの眺めも絶景で、特に朝焼けがオススメみたいなのです。
次回は早めに山小屋に予約を入れて、エリザベッタ小屋からの朝焼けを見たいと思います!

さてさて小屋を通り過ぎて少し下った先は湿原になっていて、今まで歩いてきた道とは違った景色を楽しむ事ができましたよ♪
「コンバル湿原」を通り過ぎて少しキツイ斜面を登りきると、いよいよモンブランのイタリア側にでてくるのです!!
この辺りから、すれ違う人とのあいさつも「Bonjour!」から「Buongiorno!」に変わってきて、私達もなんだか陽気な気分に・・・?

ここからの道は歩きやすくって、左手にモンブランを眺めながら歩く事ができる最高のハイキング♪
この日は天気も良くって、私達の気分も最高潮!!
そしてこの道をひたすら真っ直ぐ歩いていき、クールマイユールのスキー場に付いたら、今度はモンブランを背中にしてクールマイユールの街へと下っていくのです。

予定通り、イタリアの「クールマイユール」の街に、17時には到着する事が出来たので、街のメイン通りにあるBARに入ってビールで乾杯!!
この時のビールは最高に美味しかった~♪
街のあちらこちらで、山小屋で一緒だった仲間達に会うことができて、言葉はあまり通じないけれども笑顔であいさつ!!
本当に楽しくって、天気にも恵まれた 「トゥール・ドュ・モンブラン」 でした。

この私が体験してきた事を、少しでも多くの人たちに伝えたいと思うのです。
私の日記をいつも読んでくださるみなさん。
いつか一緒に「トゥール・ドュ・モンブラン」へ行きましょう!!
その日を楽しみにしています。

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