トゥール・デュ・モンブラン　（後半）

９月１４日～１６日まで、２泊３日で行ってきました、TMB!!　（トゥール・デュ・モンブラン）

今回はこの間のTMBの続きで、残りの半周（スイス側）を「SATSUKI」の店長・石崎さんと、同じくSATSUKIのホールで働いている鈴木さん（初参加）と一緒に歩いてきたのですが、前回と違って天候が・・・

今回の出発地点はシャモニ谷の一番奥にある、小さな村「ル・トゥール」です！
ここは冬の間、スキー場になっている場所で緩やかな斜面を２時間ほど登っていくと、フランスとスイスの国境である「バルムのコル」に到着します。
ここには山小屋もあって、とても眺めの良い場所なのですが、この日は風が強くて寒い・・・。
なるべく風にあたらない場所でお弁当を食べて、寒さのあまりすぐ出発する事に。
スイスに入国したといっても、パスポートコントロールなんてありません。
バルムのコルからは下りで、あたり一面が自然のブルーベリー畑になっていて、私はブルーベリーをつまみ食いしながら歩いていたくらいです♪

２時間程のんびり山を下ったら、今夜泊まる宿があるスイスの小さな田舎村「レ･プゥティ」に到着です！
この日の宿は、山小屋と言うよりはホテル？　民宿？　と言った感じ。
なかなか快適な宿で、特にTMB初参加の鈴木さんは大満足の様子。
夜の食事は・・・
まずい訳ではないのですが、全体的に　△　だったかな。

翌日は朝から
みんなカッパを着て出発です!!
フォルクラ峠を越えて「シャンペ」まで、山の中にある牧場をいくつも通り過ぎて行くコース。
シャンペの街にはキレイな湖があって、いかにもスイスらしい可愛い街並み!!
この日の宿は１階がレストラン、２階が宿泊施設になっているスイス風の民宿。
私は知らなかったのですが、シャンペの街はスイスでは有名なリゾート地のようで、お金持ちの別荘が湖の近くに何件か建っていましたよ。
民宿でのディナーは・・・

Ce n’est pas bon.

美味しい料理を期待していただけに、ちょっとがっかりするようなディナーでした。
食後にレストランで赤ワインを一本買って、みんなで部屋で飲むことに♪
部屋はとてもキレイで、スイスの田舎らしい素朴な感じ!!
ワインを飲みながら、のんびり過ごすスイスの夜は最高でしたよ。

翌日は民宿の近くにあるバス停から、バスに乗って移動。
一回乗り継ぎをして、谷の小さな街「ラ・フリ」から歩き始めます！
この日も前半は山の牧場の中を歩くコースだったので、そこらじゅうに牛や羊がいる「アルプスの少女　ハイジ」のような、のどかな風景。
そんな景色を眺めながら、のんびり歩いていると「フェレのコル」に到着します。
ここがスイスとイタリアとの国境地点です!!

残念ながら天気があまり良くなく、雄大な山々を見ることは出来ませんでしたが、かわりに日本では見ることが出来ない山の動物が、私達の前に姿を見せてくれたのです!!
近くに居たフランス人に、動物の名前を聞いたら
「あれは　ブクタン　だよ。　体重が200～250kgぐらいあるんだ！」
と教えてくれました。
はたして「ブクタン」はフランス語での動物名か、英語名なのかは分かりませんが私達は珍しい山の動物を見ることが出来たのです!!

フェレのコルから少し急な斜面を下っていくと、TMBでも有名な「エレナ小屋」があります。
今年の山小屋の営業日が９月１５日までだったので、残念ながら今回はエレナ小屋に泊まる事が出来ませんでしたが、来年こそは絶対泊まりたいと思う山小屋です！
エレナ小屋からはなだらかな斜面で、のんびり景色を見ながら歩く事が出来ます。
そして下りきった場所がバス停になっているので、ここからバスに乗ってイタリア側の、モンブランの麓にある街「クールマイユール」まで行って、クールマイユールからバスを乗り換えてシャモニまで帰ってくるのです。

しかし今回は・・・
観光シーズンを過ぎていた為に、バスの本数が極端に少なくなっていて、私達はバスに乗ることが出来ずに近くにあったホテルの主人に、車でクールマイユールまで送ってもらいました。
そしてクールマイユールからシャモニへ向かうバスも、最終が行ってしまった後だったので、しかたなくタクシーで帰る事に・・・。

でもそのぶん、イタリア・クールマイユールの街にあるレストランで、本場のピザとパスタを食べる時間が出来ましたので、ゆっくりディナーを楽しんでからシャモニへ帰ってこれました！
特にピザは最高に美味しかった～♪

石崎さん・鈴木さん、TMBお疲れ様でした!!
また行きたいと思う、素敵な山旅でしたね。

私はこの感動を、より多くの人達に伝えたいと思います。
皆さんも一度、TMB　（トゥール・デュ・モンブラン）　を一緒に歩いてみませんか？

本当に素晴らしい体験ができる、ヨーロッパのアルプスハイキングですよ!!